さまざまな種類のWEB接客ツールがありますが、そのなかでもサイトからの離脱をできるだけ防いでCVR向上につなげるのが離脱防止ツールの特徴です。
ユーザーのこれまでの行動を参考に、サイトを離脱しようとするタイミングでユーザーにとって有益な情報をポップアップ表示することで訴求をします。ポップアップ表示自体は離脱防止以外にも利用されることがあります。
離脱防止ツールではポップアップを表示するタイミングやクリエイティブでより強く訴求することでより細かく、ユーザーへのアプローチができます。
離脱防止ツールとは?
離脱防止ツールを使うことでWEB閲覧者の離脱を防止し、購買意欲を高めることができます。離脱防止ツールの一番の目的は、WEBサイトの閲覧者が離脱することを防ぐことです。ブラウザバックや閉じるボタンなどを押したとき、顧客一人ひとりにあったお得な情報を提供するというような、サイトから離れないようにできることもあります。
なぜユーザーは離脱するのか
ユーザーがWEBサイトから離脱する理由として、以下のような内容が考えられます。
- 予想していた商品の内容や値段と違う
- 他の会社の商品と比較している
- 購入方法がわからない
- WEBサイトの動作が遅い
- WEBサイトの説明が理解できない
WEBサイトの動作が遅いことに関しては、WEBサイトを制作するときに工夫できますが、ほかの内容に関しては離脱防止ツールを使ってユーザーに対してお得な情報を提供したり、チャットツールで不明な点を説明したりすることで対策できます。
離脱率の考え方
WEBサイトから離脱するとは、WEBサイト閲覧者が次のページへ進まずにブラウザを閉じたり、他のWEBサイトに移動したりすることをいいます。離脱率は、ページの離脱数 ÷ ページビュー数で出すことができます。
離脱防止ツールの種類
離脱防止ツールには、主にポップアップとフォームの2種類が挙げられます。
ポップアップ
ポップアップとは、WEBサイトを閲覧中に指定の動作をするとテキストや画像で案内を表示することです。例えば購入カートに商品を入れたままページを離れようとすると、「カートに商品が残ったままです」、「あと3時間以内に購入すると送料無料です」といった案内を表示させることにより、離脱を防ぎ購買率を高めます。
フォーム
会員登録やメルマガ登録など入力フォームの最適化をすることにより、ユーザーの離脱を防止することができます。この場合、最適化とはユーザーが使いやすいフォームにすることをいいます。会員登録をコンバージョンとする企業にとって、フォームへの入力は最終段階まで来ていることになります。
フォームをユーザーが入力しやすくすることで、コンバージョン率に大きく影響します。
離脱防止ツール10選
離脱防止ツールにはさまざまなタイプがありますが、主なツールの特徴をご紹介していきます。
- KaiU
- Repro
- Robee
- CODE Marketing Cloud
- KARTE
- TETORI
- Ve
- Re:Volver
- HITOTSUNAGU ARI
- エフトラCTA
KaiU(カイユウ)
ユーザーごとに細かく設定をできるのが特徴です。入力フォーム最適化ツールに特化しており、入力フォームからの離脱を防ぎたい企業に特におすすめのツールです。
Repro(リプロ)
一般的なポップアップ以外に吹き出しをつけるなど、ユーザーごとにデザインを工夫することができるツールです。デジタルマーケティングの専門チームが、サイトの課題の洗い出しから施策の立案までサポートしてくれるためデジタルマーケティングに知見がなくても安心です。
Robee(ロビー)
WEBサイトからの離脱理由やサービスの解約理由などを細かく分析できるツールです。分析を細かくすることで今後のマーケティングや商品開発に活かすことができ、コンバージョン率を高めることが目的です。特にこれまでの解約理由をデータベースに保管し、今後の解約を防ぐ機能に特徴があります。
CODE Marketing Cloud(コードマーケティングクラウド)
ユーザーごとのWEBサイト内での行動を分析することにより、離脱防止ができ、さらに解約防止につなげることができます。
KARTE(カルテ)
リアルタイムに顧客ごとの行動の分析をすることができ、パーソナライズな接客が可能です。顧客満足度や見込み顧客度などを可視化することができ、今後の予測がしやすいツールです。管理画面がシンプルなため、ITスキルのない方でも利用可能です。またKARTEの特徴として、導入から運用まで充実したサポートを提供してくれることが挙げられます。
TETORI(テトリ)
ユーザーの利用分析をおこなうことにより、離脱防止につなげることが特徴のツールです。タグをWEBサイトに設置するだけで簡単に導入でき、ユーザーごとの行動履歴を蓄積することにより、ユーザーにあった情報をタイミングよく表示することができます。
Ve(ヴィー)
大手企業や大規模なWEBサイトでよく使われているツールであり、世界で1,000社以上の実績があります。ユーザーに合わせて、セールやキャンペーン表示をしたり、紹介したいページへ誘導したりすることができます。
Re:Volver(リボルバー)
離脱防止ポップアップに特化しており、初期費用が無料であるため導入しやすいツールです。ユーザーがWEBページを離脱する動作をしたときに、ユーザーに合ったバナーを表示することで、離脱率を減らします。カスタマイズをしやすい仕様となっており、導入企業に合わせたバナーの作成が可能です。
HITOTSUNAGU ARI(ヒトツナグ エーアールアイ)
初期費用、月額費用が無料の完全成果報酬型のツールとなっています。つまり、成果がない場合は費用がかかることはありません。シンプルな操作のため、ITスキルがない場合でも安心して導入可能です。
エフトラCTA
管理画面のカスタマイズが可能であるため、さまざまな業種が導入しやすいのが特徴の離脱防止ツールです。バナーに表示される画像をクリックする場所によって、異なったリンク先に誘導できる仕組みとなっています。また、ユーザーに選択肢を表示することにより、見込み客を発掘することにもつながります。
離脱防止ツールを活用した事例
離脱防止ツールを活用した例として、以下の事例をご紹介します。
- カウントダウンで離脱率を減少
- ユーザー目線になることでSEO改善
- これまでにないターゲット獲得
カウントダウンで離脱率を減少
ページの離脱率を減らすことが目的で、「キャンペーン終了まで」のカウントダウンを設置しました。このカウントダウンが好評で、充実したコンテンツができつつあります。
ユーザーのニーズをつかむことでSEO改善
離脱防止ツールを使って、ユーザーが使った検索キーワードや検索ボリュームを確認することができます。常に変化をするユーザーのニーズを把握することにより、ユーザーにとって有益なWEBサイトに改良することができます。
ユーザーに有益なサイトにすることはSEO対策につながるため、離脱防止ツールを活用することができています。
これまでにないターゲット獲得
これまでにないターゲットを獲得するために離脱防止システムを導入しました。離脱防止システムを導入することで、クーポン訴求、初回購入者向けセット訴求をアピールでき、WEBサイトの利用者を増やすことに成功しました。
まとめ
離脱防止ツールの大きな目的は見込み客に有益な情報を提供し、CVRを上げることです。せっかくWEBサイトを見ておきながら、離脱してしまうユーザーに対しての対策を離脱防止ツールでおこないます。
離脱防止ツールを使って、ページを離れる操作をしたときにWEBサイト閲覧者一人ひとりにあわせたポップアップや通知を送ることで、WEBサイトの滞在時間とCVRを高めることができるようになります。
(参考記事)