MEO対策とはGoogleにおける地図最適化を意味し、正しく対策することで集客につなげることができるマーケティング手法です。MEO対策をするだけであれば特別に費用がかかることはなく、自社のリソースに合わせて運用することが可能です。

このとき、ノウハウや工数の問題でMEO対策会社に外注することもあるはずです。MEO対策会社には成果報酬型と月額固定型の2つの種類があり、成果報酬型のMEO対策会社に依頼した場合には、検索上位に自社が表示されるまで費用がかからないというメリットがあります。

しかし、一部の悪質なMEO対策会社は自社の利益を優先するためにスパム行為をすることがあり、特に成果報酬型プランでは注意が必要です。

MEOとは

MEO(Map Engine Optimization、地図エンジン最適化)とは、検索エンジンGoogleで検索した際に表示されるGoogleマップに対する対策のことです。MEOでは「渋谷 カフェ」のように「地域名+業種」の形で検索される際のローカル検索エリアの上位化を目指すのが一般的です。

特に上位3位以内に入ることで検索トップに表示されるため、非常に集客効果が高く注目されています。

成果報酬型MEO対策とは

MEOを外部に依頼する場合の料金体系には、成功報酬型と月額固定型の2種類があり、成果報酬型のMEO対策の場合には、基本的に、上位表示された日数×成果報酬額で料金が定まります。

そのため、上位化報酬が1日1,000円で20日間上位化できた場合には1,000円×20日で月に20,000円かかることになります。対して、上位3位以内に入らなければ(トップに表示されなければ)料金がかからないのが特徴です。

対策できるキーワードは複数選択するのが一般的で、そのなかで1つでもランクインすれば成果報酬が発生します。そのため、費用をかけたのに成果がまったくでなかったということはありませんが、選択するキーワード次第では成約コスト以上に高いコストが発生することが考えられます。

成果報酬型MEOの金額の相場

成果報酬型MEOを外注した場合、作業範囲や契約内容によって金額は上下しますが、おおよそ1日あたり1,000円〜2,000円程度が相場です。ただし、依頼するキーワードの難易度が高くなれば相応の成果報酬額を指定される可能性はあります。

上記の場合、1か月間毎日上位表示ができた場合には3万円〜6万円(30日計算)程度の報酬がかかります。固定報酬と比較するとやや高額になることが普通ですが、成果が保証されている点がメリットです。

成果報酬型と月額固定型の比較

MEO対策を外注する場合、成果報酬型月額固定型の2種類があります。費用だけで比べると月額固定型のほうが安価なことが多いものの、成果が出るまでは完全に手出しになってしまいますので比較検討して選ぶようにしてください。

成果報酬型の特徴

成果報酬型は成果が出るまで費用がかからないため、無駄なコストがかからないことが大きな特徴です。反面、効果が出たあとは月額固定型よりも高額になることが多く、契約内容次第では簡単に自社対応に切り替えができないことが懸念点です。

また、一部のMEO会社では成果が出るまでは対応するが成果が出たあとはそれ以上の対策をしない、成果が出づらいと判断した場合には優先順位を下げて対応するというネガティブな情報もありますので事前に対応範囲や社内体制を確認することも重要です。

月額固定型の特徴

月額固定型の場合、成果に紐づかない代わりに契約内容のすべての対応をしてくれるのが特徴です。基本的にはGoogleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)の設定、内部対策、投稿などをおこなってくれます。

成果が出なくても費用がかかりますが、決められたことに対応してもらうことができるため、継続して依頼し続ける場合には有効です。

成果報酬型を選択する際のポイント

成果報酬型MEOを選択する際には次の5つのポイントに注意してください。

  • 対策キーワードは厳選が必要
  • 競合性を考える
  • MEO対策会社に相談する
  • サービス内容を確認する
  • Googleガイドラインへの準拠

対策キーワードは厳選が必要

成果報酬型は検索上位に表示されるとコストがかかります。そのため、順位が上がりやすいだけではなく、成果に結びつきやすいキーワードを選ぶことが重要です。MEO会社に依頼するだけでは業界の知見が十分ではなく、順位は上がったものの成約に繋がらないということも考えられますので最初に十分に検討する必要があります。

競合性を考える

地域に同じ業種の店舗が多いほどライバルが多いため上位化はむずかしくなります。「カフェ」や「ラーメン」のように店舗数が多い場合には、少しキーワードをずらして対策することも必要になることがあります。

MEO対策会社に相談する

MEO対策会社に相談することで、どのようなキーワードが成約に結びつきやすいかの情報を引き出せることがあります。ただし、成果報酬型MEO会社に依頼する場合には、単に上位化しやすいキーワード(MEO会社からするとすぐにマネタイズできるキーワード)に誘導されないだけの事前知識が必要になります。

サービス内容を確認する

MEO対策会社によって契約内容が異なります。実際に成果につなげるためにどこまでの動きをするのか、自分たちでおこなうべき範囲はどこなのか、すべての業務を外注できるのか、レポートティングや状況報告はどのようにおこなうのか、などを確認してください。

Googleガイドラインへの準拠

MEO対策は基本的にはGoogle検索エンジン対策です。このとき、Googleが定めているガイドラインを遵守していないと検索順位が上がりづらくなったり、アカウント停止のようなペナルティを受けてしまうことがあります。

MEO対策会社によっては、かなりギリギリのラインを攻めることがありますので十分に注意してください。

参考:Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン(Googleビジネスプロフィールヘルプ)

成果報酬型MEO対策の罠

成果報酬型で受注しているMEO対策会社は検索順位が上がらなければ費用がかかりません。しかし、裏を返せば、検索順位さえ上がればMEO対策会社にお金を支払う必要があるということです。

ほとんどのMEO対策会社は真っ当な手法で検索順位向上を目指しますが、一部の悪質なMEO会社は自社の利益のためにかなりギリギリな手法で検索順位を無理やり上げたり、費用発生をさせたりすることがあります。

特に次の3つの点で悪質な対策をしてくることがありますので、成果報酬型MEO対策を外注する際には注意してください。

  • Googleガイドライン違反
  • 重要ではないキーワードへの対策
  • 検索する場所と時間の調整

Googleガイドライン違反

MEO対策で頻繁に見かける手法がGoogleガイドラインに違反した方法で検索順位を上げる方法です。Googleはユーザーファーストを意識した検索エンジンを構築していますので、スパム行為はすべて禁止しています。しかし、悪質なMEO対策会社はGoogleガイドラインに違反し、短期間で無理やり順位を上げることがあります。

Googleガイドラインに違反した場合、悪質だと判断された場合にはペナルティを受けてしまい、検索順位が下落したり、アカウント停止などの措置を受けることがありますので注意が必要です。

特に多いのが、ビジネス名のなかに無理やり対策キーワードを入れてしまう手法です。

例えば、弊社は「株式会社マスタープログレス」として登録していますが、これを特定のキーワードで上位表示させるために「MEO対策なら株式会社マスタープログレス」としたとします。この場合、本来必要ないはずの「MEO対策なら」という文言を入れていますのでスパム行為と判断されてしまいます。

MEOにおけるタイトル変更は簡単にできる割に効果が高いことが多く、MEO対策会社が意図的におこなうことがありますので、事前に対策範囲を確認することが重要です。

重要ではないキーワードへの対策

MEOをおこなうのは問い合わせ数や成約数を増やすことが目的のはずです。しかし、一部のMEO対策会社は検索順位を上げて、早く利益を出すために意図して上位化が簡単なキーワードを狙うことがあります。

特に成果報酬型MEOでは開始時に複数のキーワードを選択し、そのなかの1つでも上位化ができれば課金という体制を取ることが多く、意図的に簡単なキーワードを複数混ぜていることがあります。

本来、キーワード数が多いことは対策の幅が増えるという意味ではプラスになるはずですが、明らかに難易度の低いキーワードを混ぜて提案してきたときには注意が必要です。

検索する場所と時間の調整

MEOでは「渋谷区 カフェ」のようにエリア名と業種を混ぜてキーワードを対策することが検索することが一般的です。しかし、Google検索では現在どこにいる状態で検索するかで検索結果が大きく変わるという特長があります。当然、検索した際の場所が近いほうが検索結果に出ることが多いため、ユーザーがどこで検索した結果、上位表示できたかが重要です。

MEO対策会社のなかには、MEOのこの特徴を悪用し、特定の上位化しやすい地点からの検索をレポーティングして請求してくることがあります。さらに悪質なケースではレポートをExcelで作る際に、数字をごまかして上位表示していると報告してくることがあるため、どのように数値を出したのかを確認するようにしてください。

まとめ

成果報酬型MEO対策会社への依頼は検索上位化ができるまで費用がかからないという点でコストを抑えながら運用できることがメリットです。しかし、外注先を間違えてしまうことによって自社サイトの順位を下げてしまったり、アカウント停止になってしまったりするリスクがあります。

リスクを軽減するためにはMEO対策会社を選ぶ際にどのような対策をおこなうのか、順位計測方法はどのようなものか、どういったレポートにより共有してもらえるのかというような運用後の具体的な動きに着目して事前確認することが重要です。

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