構造化データとはサイトのコンテンツ内容を検索エンジンに正しく伝えることを補助できる記述方法のことです。サイトのHEADタグ内に記述することでイベント情報、テキスト情報、著者、画像などをリッチリザルトに表示することができ、クリック率の向上に貢献できます。

単にタイトルと説明文だけが表示されているサイトよりも、よりリッチな情報が掲載されているほうが有利なことは間違いなく、直接的なSEO効果やMEO効果はないものの、間接的にはWEB集客に影響を及ぼす重要なサイト改善施策といえます。

構造化データとは

構造化データとは、サイトのテキスト情報やコンテンツ内容を正しく検索エンジンに伝えるための記述方法のことです。

Googleをはじめとした検索エンジンはサイトのコンテンツを評価し、検索結果に表示しますが、テキストや画像の内容を完全に理解しているわけではありません。そのため、特定のフォーマットに沿った構造化マークアップにより情報を埋め込むことでコンテンツの情報を正しく検索エンジンに伝えることが可能になります。

2022年時点ではGoogleは構造化データを検索順位のランキング要因には含まれていないと明言していますが、構造化マークアップを正しくおこなうことで、検索結果画面のリッチリザルトと呼ばれる形式で表示される可能性が高まり、検索ユーザー流入の増加が期待できます。

参考:構造化データの仕組みについて(Google検索セントラル)

構造化データとリッチリザルト

画像引用:構造化データの仕組みについて(Google検索セントラル)

リッチリザルトとは、検索結果に出てくるタイトル、説明文以外に口コミの星、サムネイル画像、グラフィックなどを表示させることができるGoogleの機能です。

例えば、下図のようによくある質問を検索結果に出すことをよく見かけますが、これは構造化データを利用したリッチリザルトの例です。

ほかにも、下図のように検索結果のカルーセルを含むリッチリザルトもあります。

画像引用:サイトの検索結果機能を有効にする (Google検索セントラル)

リッチリザルトが表示できるようになると、ユーザーの視覚に訴えることが可能になるため、クリック率が高くなり、結果的に流入を増やすことが可能になります。そのため、SEO集客を考えた場合には意識的に対策すべき項目ですが、多くの場合では構造化マークアップをおこなうことで実装が可能です。

リッチリザルトで表示できる内容は年々増えていますが、2022年8月時点では以下の32の機能が確認できています。

  1. Article
  2. Book
  3. パンくずリスト
  4. カルーセル
  5. Course
  6. Dataset
  7. EmployerAggregateRating(求人機能)
  8. Event
  9. ファクト チェック
  10. よくある質問
  11. 家でのアクティビティ
  12. ハウツー
  13. 画像のライセンス
  14. JobPosting
  15. 学習用動画
  16. ローカル ビジネス
  17. Logo
  18. 数学の解法
  19. Movie
  20. 教育向け Q&A
  21. 給与推定額
  22. ポッドキャスト
  23. 練習問題
  24. Product
  25. Q&A
  26. Recipe
  27. クチコミ抜粋
  28. サイトリンク検索ボックス
  29. ソフトウェア アプリ(ベータ版)
  30. Speakable
  31. 定期購入とペイウォール コンテンツ
  32. Video

参考:検索ギャラリーを見る(Google検索セントラル)

構造化データの種類とマークアップ方法

構造化データのフォーマットは、大きく分けて3つあります。

  1. JSON-LD
  2. Microdata
  3. RDFa

いずれのフォーマットでも有効ではありますが、現状はJSON-LDが主流になっており、特別な事情がない場合にはJSON-LDでの記述が推奨されています。

JSON-LD

JSON-LD(ジェイソン-エルディー)はscriptタグを使って埋め込まれるJavaScriptの表記方法です。現在もっとも利用されている構造化データのマークアップ方法であり、新規で導入する際にはJSON-LDが推奨されています。

Microdata

MicrodataはHTMLのタグ属性を利用して構造化データとして情報を埋め込むことができる記述方法です。以前の構造化データはJSON-LDかMicrodataで記述することが一般的でしたが、現在ではあまり利用されることはない記述方法です。

RDFa

RDFaもMicrodataと同様にHTMLタグの属性を追加することにより構造化データを記述することができるHTML5の拡張機能です。ただ、Microdataよりも利用されることは少なく、敢えてRDFaで記述する必要はなくなりました。

構造化データの実装方法

構造化データのマークアップはHEADタグ内に下記のようなコードを記述することにより実装可能です。

  <head>

    <title>How To Make Banana Bread</title>

    <script type=”application/ld+json”>

    {

      “@context”: “https://schema.org/”,

      “@type”: “Recipe”,

      “name”: “Banana Bread Recipe”,

      “description”: “The best banana bread recipe you’ll ever find! Learn how to use up all those extra bananas.”,

      “aggregateRating”: {

        “@type”: “AggregateRating”,

        “ratingValue”: “4.7”,

        “ratingCount”: “123”

      },

      “video”: {

        “@type”: “VideoObject”,

        “name”: “How To Make Banana Bread”,

        “description”: “This is how you make banana bread, in 5 easy steps.”,

        “contentUrl”: “http://www.example.com/video123.mp4”

       }

    }

    </script>

  </head>

引用:構造化データに関する一般的なガイドライン(Google検索セントラル)

上記の例では、使用規格(https://schema.org)、構造化データのタイプ(上記ではレシピ)、構造化データの名前と説明文、そして、ビデオの情報が書き込まれています。

構造化データでは非常に多くの情報を入れることができるので、配信内容によって記述は大きく変わります。導入そのものはむずかしくありませんが、記述内容についてはWEB担当者と制作担当者でよく話し合ったうえで形式と内容を検討すべきです。

※Googleが提供する構造化データ マークアップ支援ツールやデータハイライターなどの構造化マークアップの支援ツールはありますが、わからない状態で導入すべきではなく、体制と配信内容を固めたうえで導入するようにしてください。

構造化データの確認方法

構造化データの記述が終わった場合、エラーが起きていないかのチェックをしてください。エラーチェックにはリッチリザルトテストとスキーママークアップ検証ツールの2つが有名ですが、どちらもGoogle検索セントラルの構造化データをテストから確認することが可能です。

両者の使い分けはリッチリザルトに対応しているかどうかを確認したいか、リッチリザルトといてサポートされていない構造化データまで確認したいかです。

リッチリザルトテスト

リッチリザルトテストはリッチリザルトでの表示方法は確認できますが、リッチリザルトでサポートしていない構造化データの内容までは確認できません。

そのため、リッチリザルトのみを確認したい場合には、こちらを利用するようにしてください。

スキーママークアップ検証ツール

構造化データテストツールはschema.org(スキーマ)規格に準拠しているかどうかを確認することができます。

そのため、リッチリザルトは確認できませんが、リッチリザルトでもサポートしていない構造化データまで検証可能です。

構造化データ利用の際の注意点

構造化データを利用する際には、次の3点に注意してください。

  1. マークアップしても検索結果に表示されるとは限らない
  2. 構造化データとコンテンツの表記内容は統一する
  3. ガイドライン違反をすると検索結果に表示されない

マークアップしても検索結果に表示されるとは限らない

構造化データは検索エンジンに情報を伝達することを手助けするツールです。情報を伝えた結果、検索エンジンが必ず検索エンジンに表示するとは限りません。

構造化データとコンテンツの表記内容は統一する

構造化データはコンテンツ内容を正しく検索エンジンに伝えるために利用するのが本来の目的です。マークアップ内容とコンテンツにズレが生じてしまうと検索エンジンに正しい情報が伝わりづらくなり、検索結果に表示されないことがあります。

ガイドライン違反をすると検索結果に表示されない

検索エンジンのなかでも、特にGoogleはガイドラインに厳しく、構造化データのガイドラインに沿っていない内容を記述した場合には検索結果に反映されないことがあります。

構造化マークアップとSEO・MEOの関係

構造化データの目的は検索エンジンにコンテンツ内容を正しく伝えることです。そのため、構造化データを導入したとしてもSEOやMEOに影響することはありません。つまり、導入により掲載順位が上がったり、下がったりすることはありません。

しかし、構造化データの導入によりユーザーの視覚に訴えることでクリックを集め、WEB集客を支援することができる可能性があるという点では間接的にSEOやMEOに影響するといえます。

構造化データの導入は面倒でむずかしい面もありますが、導入そのものにデメリットは一切ありませんので、積極的に活用してWEB集客に役立ててください。

SEOとの関係

構造化データによりパンくずリスト、商品レビュー、イベント情報の表示などさまざまなリッチスニペット表示が可能です。掲載順位に影響がなくとも、クリック率向上に大きく貢献できる可能性があり、結果的にSEOに影響を及ぼす可能性があります。

MEOとの関係

MEOではNAP情報(Name、Address、Phone、名前・住所・電話番号のこと)の表記統一が重要です。コンテンツ、Googleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)、構造化データなどの情報を統一することで検索エンジンに正しい情報伝達が可能になり、結果的にMEOに影響する可能性があります。

まとめ

構造化データにSEO効果、MEO効果がないことは前述したとおりですが、それでも世界中の企業が積極的に導入しているのは集客効果が向上するためです。

自社には特別に公開するようなイベントや情報がない場合であっても、FAQや著者情報、サイト情報など基本情報だけでも載せ、Googleビジネスプロフィールとともに掲載をするだけでも大きく見栄えが変わります。

導入の手間はありますが、導入費用やデメリットがないこともあり、これからのWEB集客を真剣に考えている場合には導入が強く推奨されます。もし、導入に際し、ご不明点があるという場合には株式会社マスタープログレスまでお気軽にご相談ください。

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